壁紙の接着不良とは!?

お久しぶりでございます。壁紙張り替え専門店walloneです。

今回は壁紙の接着不良について少しお話出来ればと思います。

何度か壁紙の下地処理や下地状態の良い悪いについてお話しました。

今回の接着不良のお話は下地処理はもちろんの事、使用する糊やパテ(下地処理剤)などでも

壁紙の仕上がりは変化するということなのです。

一見キレイに貼られているようにみえる壁紙でも剥がしてみると、しっかりと接着していない。

これまた色々な原因があるのですが、基本的には壁紙の糊と相性の悪いパテを使用した・

壁紙の糊を水で薄めすぎているなどです。

まずパテですが新築時に3回程行います。下塗り・中塗り・仕上げのように。

2回で良い時もあれば3回以上必要な時もあります。仕上げと下塗りのパテは違う種類のものを使用するのですが、ざっくり言いますと下塗りのパテは壁紙にしっかりと接着しません。

仕上でも使用パテや状況によっては接着不良は起こしますが、下塗りに直接貼るより全然ましです。

これには工期や予算の関係で作業工程・作業時間の短縮が大きい要因の一つかと思います。

ですので、かならずしも職人さんが手間を掛けない事が悪いとは言い切れません!

どうしてもそうするしかなかった・・・なんてよくあることだと思います。

お客様(個人・会社様含め)との事前打合せで意思疎通ができているかも重要になると思います。

次に糊についてですが、大きく分けると希釈タイプと原液タイプがあります。

希釈タイプ水で薄めながら攪拌して糊を作っていきます。

原液タイプはメーカーさんで作り上げられた糊を希釈せずにそのまま使用します。

希釈タイプの糊はメーカーでの希釈率が決まっているので、たくさん貼りたいやら何やらで

極端に水を多くして薄めると接着強度のないシャバシャバ糊になってしまいます。

確かにたくさん貼れるかもしれませんが、メーカーさんの約束は守らないともちろん

接着強度の弱いなんちゃって糊の完成になってしましますので、NGですね!!

その他にもでんぷんの質であったり被膜の状態だったりとマニアックな部分もたくさんありますが、

おおまかに上記2つが壁紙の仕上がりを左右していきます。

ですので当社では現在原液タイプで質の良い糊を使用させて頂いております。

原液タイプですのでその都度薄い・濃いはなく安定しておりますし、

接着強度が高く仕上がりを良くしてれる質の高い糊です。

もちろん希釈タイプも良い糊はたくさんありますし、昔にくらべるとどの糊もパテも

かなり進化してよくなってきております。が・・・良い物も

水で薄めたり勝手にかえてしまうと良い物ではなくなってしまいますね。

またまたこの手の話をするとキリがないので、そろそろ終了に向かってまとめていきます。

今回の原因はパテと思います。下塗りに使用するパテをメインに使用されていたので、

壁紙を剥がすと裏打ち紙が浮いています。しっかりと接着している箇所との違いは、

壁紙を捲った時の音が全然違います。それでもあまりわからない時は、なんか怪しいなーっていう箇所

に↑の写真のように水を与えてみるとこのようにふやけて浮いてきます。

この時すぐに剥がすと大きく下地を傷めやすいので半渇きになってきたころくらいに剥がすと、

割と接着不良の箇所のみがキレイに剥がれます。この作業をしてから下地処理をして貼ります。

この接着不良の箇所を剥がさずに貼ると仕上がりが悪くなる事が多いです。

特にここまで大きく浮いているとなおさら仕上がりを悪くします。

材料にもよりますが、薄くて表面がツルっとしたような壁紙ですと、このまま貼って乾くと

パテの形がみえてきたりフクレが治らなかったりすることもあります。

これらを全て処理してから、接着のいいパテと糊・その他副資材を使用すると

次の張り替えの時もキレイな下地が保たれているのです。

数年たって剥がしたりしてみると本当にきれいな状態なっているんです!!

そういうのを自分の目でみて確信するとより良さがわかる気がします!!

なんかこのままだと終わりに向かわず始まりに戻りそうな熱になってきていますので、

この辺にしておきます!!下地処理の前にも大事な工程があるんだなぁ・

壁紙を貼る前の作業が仕上がりを左右するんだなぁ・糊やパテの種類って大事なんだなぁ等

少しでもお客様のご参考になれれば幸いです(^^♪